血液のシミはタンパク系なので染み抜きが大変!うっすら残ってしまう血液シミを綺麗に染み抜きするには?

転んで、足をすりむいてしまった!

料理をしていて、指を切ってしまった!

緊張しすぎて、鼻血が出てしまった!

誰しもそんな経験があるとおもいます。

出血した時に衣類についてしまった血液は見た目にもショッキング。

もちろんケガや鼻血の対処が先決ですが、衣類についた血液も早めに染み抜きしないとシミがあとに残ってしまいます。

全ての汚れに言えることですが、染み抜きはスピードが命です。

シミがついてすぐに対処すれば比較的簡単に取れるのですが、時間が経てば経つほど、どんどん落ちにくくなっていくのです。

特に血液の汚れは色が目立つので、きれいに染み抜きしないとお気に入りの服が台無しになってしまいます。

ここでは、血液でできたシミの特徴、簡単な応急処置、正しい染み抜きや洗濯の方法、漂白剤を使用する際の注意点等をご紹介します。

血液の汚れは「水溶性」なので、染み抜きは容易なはずなのですが…?

衣類に付着した血液の染み抜きをする前に、まずはシミの種類とその特性を見てみましょう。

シミの種類とその特性

シミの種類は大きく「水溶性」「脂溶性(油性)」「不溶性」に分かれます。

その性質の違いを簡単に説明すると、水に溶けやすいのが「水溶性」、油に溶けるのが「脂溶性(油性)」、水にも油にも溶けないのが「不溶性」となります。

最初にこれらの特性を知っておくと、染み抜きをする時に役に立ちます。

それでは、次にそれぞれの特徴とシミの原因について見ていきましょう。

水溶性のシミの特徴と原因

「水溶性のシミ」は水だけで分解することができるので、衣類に汚れがついた直後に水洗いすれば、洗剤を使わなくともキレイに落とすことが可能です。

ご家庭で染み抜きをする場合でも、台所用中性洗剤を使って簡単にできます。

ただし、水溶性のシミは時間が経ってしまうと酸化して落ちにくいシミに変わってしまうので、漂白剤等が必要になります。

なお、血液のシミは「水溶性」に分類されるものです。

水溶性のシミの原因は他に:

お茶、紅茶、ジュース、コーヒー、ワイン、醤油、水性インク等があります。

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脂溶性(油性)のシミとは

「脂溶性のシミ」は水洗いだけでは落ちないことも多く、ケースによって台所用中性洗剤の他にクレンジングオイル、エタノール、除光液、ベンジン等を使って染み抜きします。染み抜きでも落ちない酷い汚れには、漂白剤も使用します。

脂溶性のシミの原因は:

食用油、バター、チョコレート、カレー、口紅、ファンデーション、油性ボールペン、クレヨン、朱肉、機械油等があります。

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不溶性のシミとは

水にも油にも溶けない「不溶性のシミ」は、3つの中で最も落ちにくいシミです。

固形汚れがついている場合も多く、基本は歯ブラシ等を使って乾いた汚れを根気よく取り除きます。その後に台所用か洗濯用の「弱アルカリ性洗剤」を使用して染み抜きをします。シミ部分に「固形石鹸」や「歯磨き粉」を使用するのも効果的です。

不溶性のシミの原因は:

泥、サビ、墨汁、接着剤、ボールペンのゲルインク、香水、チューインガム等があります。

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こうして見ると、3つの種類のシミの中でも「水溶性の汚れ」である血液は落としやすいはずなのです。

それなのに、血液の染み抜きが大変なのは何故なのでしょうか?

実は、シミの種類は更に細かく分けられるのです。

宅配クリーニングの「プレミアム」では、水溶性・脂溶性・不溶性の汚れに関わらず、お得で高品質な染み抜きサービスを提供しております。是非ご利用ください!

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血液の染み抜きが大変なのは「タンパク系」で「色素の強い」汚れだからです

水に溶ける「水溶性の汚れ」は落としやすいので、それで考えれば本来的には血液の染み抜きも簡単なはずなのです。それでは、衣類についた血液汚れの染み抜きが少々厄介なのは何故でしょうか?

それは、実はシミの種類は前述の「水溶性・脂溶性・不溶性」に分類された中でも、更に汚れの原因によって、「混合系」「タンパク系」「タンニン系」というように分けられるからなのです。

混合系のシミとは

「混合系のシミ」とは「脂溶性」と「水溶性」をの特性をあわせもった汚れのシミです。このタイプは「水溶性の汚れ」の周囲に「脂溶性の油汚れ」がまとわりついているため、最初に「脂溶性の汚れ」を落としてから「水溶性の汚れ」を落とさなければなりません。

混合系のシミ:

カレー、ミートソース、マヨネーズ、ドレッシング、アイスクリーム等

タンニン系のシミとは

「タンニン系のシミ」とは、植物の種子に多く含まれる渋み成分「タンニン」による汚れです。草木染のイメージで分かると思いますが、タンニン系は繊維の奥まで色素が入り込み衣類が染まります。そして時間が経つと酸化してしまい、更に染み抜きが困難になってしまうのです。台所洗剤で落ちない場合は、酸素系漂白剤や重曹を使って染み抜き処理をします。

タンニン系のシミ:

ワイン、お茶、紅茶、果汁、ビール、ウコン(ターメリック)等
ターメリックが豊富に含まれたインドカレーも「タンニン系」です。

なお、赤ワインの染み抜きが厄介なのは「タンニン」だけでなく、強い赤色の色素「アントシアニン」が含まれているからです。

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タンパク系のシミとは

「タンパク系のシミ」とは、血液や汗など「体内の分泌液」や、肉や卵など「動物性食品」の汚れがついてできたシミのことです。時間が経つと落ちにくくなるのはもちろん、放置するとカビの原因にもなります。タンパク質を含んだ汚れは熱で固まって落ちにくくなるので熱湯は使いません。染み抜きには「酸素系漂白剤」やタンパク質を分解する「酵素入りの洗剤」が効果的です。

タンパク系のシミ:

血液、汗、卵、牛乳、母乳、肉汁等

コーヒーもブラックなら単純に「水溶性」ですが、カフェオレやカフェラッテになると「タンパク系」の汚れになるのです。

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血液のシミとは

ここまで見てきたように、血液汚れは「水溶性」ですが、「タンパク系」なのです。

熱で固まり、時間経過で血液中のタンパク質が化学変化して酸化するのです。完全に凝固すると非常に落ちにくくなるので、酵素などを使って染み抜きします。

更に血液は赤ワインやインクと同様「強い色素を含む水溶性のシミ」ですから、染み抜きには「衣料用漂白剤」や「オキシドール」も活躍します。

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ご家庭では手間のかかる「混合系」「タンニン系」「タンパク系」の汚れの染み抜きも、宅配クリーニングの「プレミアム」におまかせくだされば、美しく仕上げます!

ご家庭で血液の染み抜きをする際に注意する点

血液のシミの特徴が分かったところで、実際の染み抜き方法を見ていきましょう。

まずは、衣類についた血液汚れをご家庭で染み抜きする際に注意する点をご紹介します。ほとんどは血液以外の染み抜きにも共通することなので、覚えておきましょう。

洗濯表示の確認

衣類タグの「洗濯表示」を見て、血液が付着した衣類がご家庭で洗濯できるものか確認してください。「水洗い可」の表記があれば、ご家庭でも染み抜きが可能です。「手洗い不可」の衣類をご家庭で洗濯すると、生地の色落ちや型崩れなどのリスクがあるので、クリーニングを利用しましょう。

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色落ちチェック

特に色柄ものの衣類は、染み抜き前に生地の「色落ちチェック」をしましょう。水をつけた白いタオルで衣類の目立たない場所を叩き、色がつかなければOKです。

洗濯の前に染み抜き

染み抜きをする前の衣類を洗濯したり乾燥機に入れたりすると、シミが取れにくくなってしまうので、先に染み抜きをしましょう。

染み抜きの基本は「小刻みにトントン」

染み抜きの際にゴシゴシこすると、汚れが広がり生地も傷みます。血液のシミの範囲に合わせて、綿棒、歯ブラシ、染み抜き棒などを使って「やさしく」「小刻みに」トントンしてください。シミの外側から中心に向かって叩くとシミが広がりません。

「裏側から叩く」のが染み抜きのポイント

染み抜きトントンでは、必ずシミがついた面の裏側から叩きます。表側から直接シミを叩くと、繊維の奥まで血液の汚れをしみこませ落ちにくくなるので注意しましょう。

染み抜きには「あて布」が必要

染み抜きには、タオルなどの「あて布」が必要です。シミにあて布をあて、シミの裏側からトントン叩いて「汚れをあて布に移動させる」のが基本の染み抜きです。「あて布」を使わないと、叩いて浮いてきた汚れが衣類に広がり「輪ジミ」をつくってしまいます。

血液の染み抜きには「水」

通常の染み抜きでは温度を上げて洗浄効果をあげるのですが、血液は熱で凝固してしまいます。血液汚れの場合は「最初は水洗い」が基本です。染み抜き処理の時にはぬるま湯を使っても大丈夫ですが、水温は30℃程度までにしましょう。

漂白剤を使用する際の注意事項

血液の染み抜きに漂白剤を使用する際には、以下の点に注意してください。

・「使用上の注意」を読み、使用量や使用時間を守る

・事前に衣類の「漂白テスト」を行う

・ご家庭で洗濯できない衣類には使用しない

・他の漂白剤などと混ぜない

・熱湯で使わない

・ファスナーた留め具など金属部分への使用は避ける

仕上げの洗剤を選ぶ時の注意点

染み抜きの仕上げに使う「洗濯用洗剤」は、「蛍光剤」が含まれていないものを選びましょう。蛍光剤がシミと反応して衣類が色落ちしてしまうリスクがあります。

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関連記事:「衣服を痛める前に!落ちないシミは宅配クリーニングプレミアムの「染み抜きマイスター」におまかせください」

血液の染み抜き方法1:応急処置

ここからは、実際の血液の染み抜き方法を見ていきましょう。

まずは、応急処置の染み抜きです。

全ての染み抜きがそうですが、特に血液のシミは時間との戦いです。

しかし、外出先でのハプニングの場合にはその場で漂白や洗濯をするのは難しいと思うので、応急処置の染み抜きをしておきましょう。

外出先で衣類についた血液の応急処置

もし血液の量が多い時には、最初にハンカチなどで「あて布」をしてください。

1.衣類についた血液をティッシュ等で軽くトントン叩いて拭き取る

2.タオルやハンカチに水と石鹸をつけ、1と同様にトントン叩く(水だけでも可)

3.水ですすぐ

この応急処置で血液のシミが見えなくなったら、ご自宅に戻ってから洗濯するだけです。まだシミが残っていたとしても、ご家庭できちんと染み抜きすれば大丈夫でしょう。

ただ、洗濯表示に「水洗い不可」とある衣類の場合は、水ですすがずに乾いたハンカチなどで拭き取っておき、染み抜きはクリーニングのプロに任せましょう。

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血液の染み抜き洗濯

応急処置の水洗いで血液のシミがほとんど見えなくなったのなら、部分的な染み抜きをする必要はないので、そのまま洗濯機で洗いましょう。

ただし、濡れている状態では目立たなくても、衣類が乾いた時にうっすらとシミが残る可能性もあるので、念のため下処理をして「染み抜き洗濯」をしましょう。

1.衣類についた血液のシミに「洗濯用液体洗剤」を数滴たらす

2.シミの部分を指でつまんで、優しくもみこむ

3.洗濯機で普通に洗濯する

ご家庭で洗濯できない衣類に血液が付着してしまった場合には、ぜひ宅配クリーニング「プレミアム」の「染み抜きマイスター」におまかせください!

血液の染み抜き方法2:落ちないシミには漂白剤を使用する

衣類に直接「洗濯用液体洗剤」をつけてもみ洗いしても血液のシミがまだ残っている場合には、漂白剤を使って染み抜きしましょう。

ただし、色柄ものや水洗いできない衣類には、漂白剤は使用できません。

漂白剤には色々な種類がありますが、血液の染み抜きには粉末タイプの「酸素系弱アルカリ性漂白剤」をおすすめします。

なぜなら、

酸素系:「活性酸素種」が血を脱色してくれる

アルカリ性:タンパク質の汚れに強い

粉末タイプ:アルカリ性の性質を持っている

と、タンパク系で色素の強い血液汚れには非常に効果的だからです。

塩素系や還元系の漂白剤は、基本的に使用しないで下さい。

漂白剤を使用した部分洗い

1.水をはった洗面器に適量の「酸素系弱アルカリ性漂白剤」を入れる

2.衣類の血液のシミ部分の裏にタオルを敷く

3.漂白液を歯ブラシ等につけ、シミ部分をトントン叩いて染み抜きする

4.シミが落ちたら、漂白剤をつけたまま普通に洗濯する

漂白剤を使用したつけおき洗い

頑固なシミや大量に血液がついた場合は、漂白液につけ込む染み抜きが有効です。

1.水をはった洗面器などに適量の「酸素系弱アルカリ性漂白剤」を入れる

2.血液の染み抜きをする衣類をつけこむ

3.シミの様子を見ながら、30分〜1時間ほどつけおく

4.普通に洗濯する

通常の漂白処理では、ドライヤー等で温度をあげて漂白効果をアップさせたりしますが、血液に熱をかけると硬化して取れなくなってしまうので注意しましょう。

他にも血液の漂白には、消毒用のオキシドールや、アルカリ性のセスキ酸ソーダやマジックリン、弱アルカリ性のオキシクリーンや重曹を使った染み抜きも効果的です。

アルカリ性の洗剤は少し強いので、ゴム手袋を着用しての使用をおすすめします。

ただ、衣類によって漂白剤を使用した染み抜きは、脱色やスレ等が生じる可能性があるので、デリケートな衣類の染み抜きはクリーニングのプロに任せましょう。

宅配クリーニングの「プレミアム」では、お客様の大切な衣類になるたけ負担がかからぬよう、真心込めて丁寧に血液汚れの染み抜きをいたします。

血液の染み抜き方法3:凝固した血液には「炭酸水」「アンモニア」「大根おろし」

時間が経って凝固してしまった血液の場合、通常の染み抜きや漂白ではシミが落ちないかもしれません。その場合は以下の方法を試してみるのもいいかもしれません。

炭酸水

炭酸水に含まれる「二酸化炭素」は物質の間に入り込み、汚れを分離する作用があります。炭酸が抜けてしまっていると効果が出ないので未開封のもの、そして色味や香料、甘味料の含まれていないものを使用してください。

部分洗いの場合は、漂白剤を使用した部分洗いと同じやり方です。炭酸水をつけた歯ブラシで血液のシミのある部分をトントン叩いて落とします。

つけおき洗いの場合は、衣類を炭酸水に一晩ひたしておくと血液汚れがキレイに落ちます。

アンモニア水

しつこい血液のシミには、アンモニアを使うのも効果的です。アンモニアは、アルカリ(pH)を上げて血液のシミを取りやすくする効果があるのです。

前述の洗剤や漂白剤を使用した染み抜きの時に、アンモニア水を数滴加えるだけで漂白力がアップします。ただし、色ハゲや移染を防ぐため時々様子を見てください。

大根おろし

大根には「アミラーゼ(ジアスターゼ)」という酵素が入っているのですが、これが血液の主成分であるタンパク質を分解してくれます。

1.大根をおろして、ガーゼ(ハンカチ可)で包む

2.大根おろしの汁を血液につけるようにして、優しくトントン叩く

3.水ですすいで、普通に洗濯する

大根のアミラーゼは時間が経つと失われていくので、血液の染み抜きにはすりおろした直後の大根を使用してください。

ご家庭での染み抜きや漂白処理で落ちなかった衣類のシミは、宅配クリーニングの「プレミアム」にご相談ください。

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宅配クリーニングプレミアムでは高品質なサービスにを提供しておりますが、特に染み抜きに関しては自信をもっております。

長年の経験と知識から多角的にシミを観察し、最適な方法で衣類にダメージを与えないように染み抜きいたします。

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付いてすぐの血液は、落ちやすいのですが、古くなると血液が固まってしまい、薬品が血液に浸透しにくくなって落ちにくくなります。

まず、血液に含まれる油分を取り除き、タンパク質を酵素を使って分解します。

その後、漂白をし、最後に鉄分を取り除きます。

いくつもの工程をその日の気温まで計算して正確に行うことにより、衣類を傷めることなく染み抜きができるのです。

しかも、宅配クリーニングプレミアムの染み抜きマイスターによる染み抜きも、3cm以内のシミであれば無料です。

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