夏服を衣替えして、特に汚れていなかったのでそのまま収納したら、次のシーズンに黄ばみやカビができていた・・・という経験はありませんか?
夏にかく汗は無色透明で、いつも通りの洗濯をすれば特に汚れは気にならなくなります。見た目は綺麗なので、本当は繊維の奥に汚れが残っていても気づきにくいのが厄介なところ。
そして汗などの汚れが残ったまま収納すると、黄ばみや他の衣類トラブルが起きる原因になるのです。
お気に入りのワンピースやブランド物のTシャツなど、来年も着たい夏服アイテムは衣替えのコツを押さえて保管中の衣類トラブルを防ぎましょう。
ここからは、夏の季節の衣替えの時期、手順や洗濯の方法、正しい収納の方法までまとめて解説していきます。
夏の衣替えは「3つのステップ」でサクッと完了!
まずは夏服を収納する衣替えの時期や、全体的な手順について見ていきます。面倒なイメージのある衣替えですが、コツさえ知っていれば素早く終わらせることもできますよ!
夏服の衣替えはいつ?ベストな時期は最高気温をチェック
夏服から秋・冬服へ移行する衣替えは、一般的に10月の初めのタイミングで行われています。ただし気温は毎年違いますし、お住まいの地域の気候にも影響されるもの。
そこで、衣替えに最適な時期は「最高気温」をチェックすると確実でしょう。
夏服を衣替えするベストな時期は、最高気温が「15~20℃」の春のような気温が連日続くようになったとき。この気温になる時期の目安は、北海道では9月下旬、東京では11月上旬、福岡では11月中旬です。
衣替えは一日で終わらせる必要はなく、気温の変化にも対応できるよう数日~1週間程かけて徐々におこなうのがおすすめです。まず初めにアウター、長袖シャツ・パーカー・薄手のセーターなどを優先的に取り出し、夏服は数枚だけ残して全て収納しましょう。
夏服の衣替えは3ステップで進めてスムーズに
次に、夏服を衣替えする大まかな手順を見ていきます。スムーズに進めるには、次の3ステップに沿って行うと良いでしょう。
- 手放す服を選ぶ
- しまう服を洗濯(しまい洗い)
- 秋服を出して、夏服を収納
サイズの合わない服、襟元がヨレヨレになったTシャツや、ほつれのあるワンピース等がいくつもクローゼットに残っていませんか?衣替えは衣類整理のチャンスです。衣類の数が多くなりすぎないように、まずは着ない衣類を丸ごと手放しましょう。
次に、一度でも袖を通した夏服は全て洗濯してください。一見綺麗に見えても、肌に触れる範囲が広い夏服には見えない皮脂汚れが残っているためです。皮脂汚れを残したまま長期保管すると、汚れが酸化して頑固な黄ばみになってしまうほか、虫食いトラブルが起きやすくなります。
洗濯したら秋服を出し、夏服を収納していきましょう。収納は、湿気を閉じ込めないよう週の時期を避けて「晴れた日」にするのがコツです。
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夏の皮脂汚れは衣替え前にしっかり落とす!
次に、衣替えの衣類トラブルを起こさないために一番大切な「しまい洗い」の方法について詳しくご紹介します。夏服は特に皮脂汚れ・汗シミが多く付着しているので、こういった汚れを念入りに落とすことを意識しましょう。
夏服を正しく「しまい洗い」する方法
全体的には、次のような3つの手順で進めます。
- 洗濯槽を掃除
- 衣類を仕分け
- 洗濯機で洗う・手洗い
まず、夏服のしまい洗いの前には必ず洗濯槽を掃除してください。湿気の多い夏は、特に洗濯機の中にカビや雑菌が繁殖しやすい時期です。そのため、洗濯槽が汚れたままで洗うと、カビが衣類に移ってしまうおそれがあります。
次に洗濯表示をチェックして、「洗濯機で普通に洗えるもの」「ドライコースなどを使えば洗えるもの」「手洗いが必要なもの」「クリーニングが必要なもの」の4種類に仕分けしましょう。
しまい洗いには、垢などのタンパク質が多く溶け込んでいるお風呂の残り湯を使った洗濯はNGです。黄ばみ・虫食いができる原因になります。
皮脂汚れを綺麗に落とすコツは、洗剤・漂白剤選びとぬるま湯を使うことです。自宅で洗えるもの、特に汗をかいた服は40℃ほどのぬるま湯に洗剤を薄めて溶かし、20分以上~1時間ほど浸けておきます。黄ばみや雑菌臭が気になる場合は、50℃程のお湯に酸素系漂白剤を溶かして20分ほど浸けておくのがおすすめ。
ただし、長時間水につけることで繊維が傷んでしまわないか、漂白剤で色落ちしないかは事前にチェックしておきましょう。
浸け置きした後、洗濯機で洗濯もしくは手洗いで汚れを落とします。洗剤の・漂白剤残りも黄ばみの原因になる事があるので、洗濯機では「すすぎ2回」を選択してしっかりすすぐことがポイントです。
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夏服別の洗濯ポイント
次に、夏服別にしまい洗いのポイントを見ていきましょう。
- 浴衣
浴衣は肌に触れる範囲が広く、首元・襟元が汚れやすいのが特徴です。洗濯表示を見て自宅で洗濯できる場合でも、一応色落ちチェックをしましょう。色落ちチェックは、白いタオルに水を含ませ、生地の目立たない場所を軽くたたいて行います。タオルに色が移った場合は自宅で水洗いは避け、クリーニングに出すのがおすすめです。
- 水着
水着にも海水や砂、飲食物などで汚れていることが多く、プールの塩素は保管中に色落ちが起きる原因になります。そのため、収納前にはしっかりとしまい洗いが大切です。浸け置きの要領で洗面台にお湯をため、洗剤を垂らしてよくもみ込んでから洗濯機に欠けると良いでしょう。
- Tシャツ・ワイシャツ
Tシャツやワイシャツは、特に皮脂の分泌が多い「襟」「袖口」「わきの下」が汚れやすいです。これらの部位には直接洗剤を垂らし、歯ブラシなどを当てて染み込ませてから浸け置きすると効果的。それから、いつも通り洗濯機にかけてください。
- 夏用スーツ
水洗いのできないスーツも、クリーニングに出さない場合は襟回り・袖口だけでも処理しておくと安心でしょう。まず、皮脂を溶かす作用のある「ベンジン」という溶剤を布に含ませて軽くたたき、汚れを浮かします。30分ほど待ってベンジンが乾いた後、水で硬く絞ったタオルをあててしっかり汚れをふき取りましょう。
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夏服を長持ちさせる衣替え時の収納方法
最後に、夏服を効率的に収納する方法について見ていきましょう。夏服の収納手順は次の通りです。
- 衣類を完全に乾かす
- クローゼットを掃除する
- 防虫剤・防湿材と一緒に収納
- 定期的に換気する
洗濯・クリーニング後の衣類に湿気が残っていると、カビや黄ばみの原因になります。保管前には必ず陰干しなどで完全に湿気を飛ばすことがとても大切です。
乾燥させている間に、クローゼットを一通り掃除してしまいましょう。長期保管の収納場所が汚れていると、害虫が発生しやすくなるためです。掃除機をかけ、水で硬く絞った雑巾などで全体的に汚れを落としてください。
クローゼットが綺麗になったら、衣類を収納していきます。引き出しや収納ボックスに積み重ねてしまう場合は、しまう「順序」に注意しましょう。
湿気は下にたまる性質があるため、ケース内では「湿気に強いものを下、繊細で湿気に弱いものを上」の順で置くことにより衣類トラブルのリスクを減らせます。
具体的には、一番下に「コットン・リネン」、その上に「ウール・化学繊維」、一番上に「シルク・カシミア」の順番が最適です。
また、収納場所には防湿材・防虫剤を設置も忘れずに。
収納後は少なくとも週に1回は収納スペースを換気して空気を循環させ、湿気が貯まらないようにするとさらに安心です。
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夏服の衣替えは宅配クリーニング「プレミアム」にお任せ!
夏の衣替えは、皮脂汚れをしっかり綺麗にして、清潔なクローゼットで定期的に換気しながら収納することが理想的です。
しかし、そのための洗濯には時間がかかりますし、保管中の管理にも手間がかかって大変。加えて、しっかり洗濯したつもりでも汚れが残っていたり、正しく保管していても衣類トラブルが起きる可能性は拭えません。
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