「大切なドレスにワインをこぼした!」「ジャケットの襟元に汗シミが!」「カーペットにソースがはねた!」など、日常生活の色んなシーンで生まれるシミ汚れ。
シミ抜きはクリーニング店に依頼することもできますが、自宅でできる方法もたくさん紹介されています。
ただ、紹介されている方法をそのまま実践するのは注意が必要なことも。
「自宅でできるシミ抜きの方法に沿って実践したのに、衣類が台無しになってしまった・・」なんて失敗はありませんか?
これは、衣類の素材に合わない方法でシミ抜きをしたことが原因かもしれません。
汚れを見極めることはもちろん大切ですが、先に生地の素材をしっかり確認することが必須。
素材は、熱に弱い・酸に弱いなど繊維の種類によって性質がまるで違います。
汚れを落とすには正しいシミ抜き方法でも、生地との相性が悪かったせいで失敗してしまうことも多いのです。
大切な衣類をシミ抜きで台無しにしないために、あらかじめ素材ごとに最適なシミ抜き方法を知っておきましょう。
シミ抜きはスピードが命!基本のシミ抜き方法
素材ごとのシミ抜き方法の前に、まずは繊維に共通するシミ抜きの基本をおさらいしましょう。
シミ汚れは、付着してから時間がたつほど落とすのが難しくなるため、スピードが命。外食時などすぐに洗濯できない場合はなるべく早い応急処置をするのがコツです。
シミ部分の裏側にティッシュやナプキンをあて、固く絞った濡れタオル等で表側から叩いて汚れを移し取ります。帰宅後は、なるべく早くシミ抜きに取り掛かってください。
また、シミ汚れの種類についても簡単に見ておきましょう。汚れのタイプは、主に次の4種類です。
- 水溶性(コーヒー・ワイン・醤油など)
- 油溶性(チョコ・油性ペン・口紅など)
- タンパク系(血液・汗など)
- 不溶性(サビ・墨汁など)
水溶性のシミには中性洗剤、油溶性にはクレンジングオイル、タンパク系のシミには液体の酵素系漂白剤が効果的です。不溶性のシミは簡単に落とせないので、クリーニング店に相談するのが確実でしょう。
関連記事:「衣服を痛める前に!落ちないシミは宅配クリーニングプレミアムの「染み抜きマイスター」におまかせください」
ご家庭でのシミ抜きが難しい場合は、シミ抜きを得意とする老舗店の宅配クリーニングプレミアムにお任せください。
プレミアムの高品質シミ抜きサービスは、こちらからご注文いただけます。
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「動物繊維」のシミ抜き方法!水温や洗剤の種類に注意
ここからは、よく衣類に使われる繊維とその特徴、最適なシミ抜き方法について見ていきましょう。
動物繊維は動物の毛から作られる繊維で、特に保温性・保湿性に優れ、防寒着として広く使用されています。ここでは、動物繊維の中でも代表的な「シルク」「ウール」のシミ抜き方法を見ていきましょう。
シルク(絹)の衣類をシミ抜きする方法
シルクは、蚕の繭からくり取った生糸から作られる素材。天然繊維の中でも特別細く、保温性・保湿性に優れ、しなやかで美しい光沢のある質感が特徴。ネクタイやスカーフ、和服などに用いられることが多いです。
非常にデリケートで水に濡れると縮みやすく、しかも酸・アルカリに弱いため、基本的には自宅でのシミ抜きに適していません。
それでもご自宅でシミ抜きしたい場合は、洗濯表示を確認して「水洗い不可」のマークがなく手洗いできるかを確認しましょう。
水洗い不可のシルクをシミ抜きすると、酷く色落ちしたりシワが残る原因になり、失敗する可能性が高いです。
シミ抜きにあたっては、中性洗剤(洗濯用)・タオル・洗面器を準備します。
酸・アルカリに弱いので、シミ抜きに使えるのは刺激の少ない中性洗剤だけです。漂白剤も使用できません。
シミ抜きの順序は次の通りです。
- タオルに洗剤を含ませて目立たない場所に当て、色移りしないかチェック
- 洗面器にぬるま湯を入れ、中性洗剤を溶かす
- シミのある部分だけを5分ほどつけおき
- 汚れ部分を優しく押し洗いし、流水ですすぐ
- 洗濯ネットに入れ、洗濯機で15~30秒ほど脱水
- しわができないよう伸ばし、日陰で干して乾かす
手洗いOKのシルクでも色落ちする場合があるため、最初に欠かさず色落ちチェックしましょう。
また、水に弱いシルクはなるべく素早くシミ抜きを済ませることが大切です。
ウール(毛)の衣類をシミ抜きする方法
ウールは吸湿性・保温性・伸縮性に優れた繊維で、セーター、毛布といった冬物の素材として広く用いられています。
水をはじきやすくシワになりにくいのが長所ですが、一方でアルカリに弱く、濡らした状態で動かすと繊維が絡んで簡単に縮んでしまうのが短所。
ウールを自宅でシミ抜きできるかどうかは、洗濯表示タグをチェックすれば判断できます。
ウール衣類には大きく分けて「洗濯機で洗える」「手洗いで洗える」「水洗い不可」の3パターンがあり、水洗い不可のタイプ以外は、基本的に自宅でのシミ抜きが可能です。
ただし、ジャケットなど型崩れしやすい・インク等の染料系シミが付いた場合は、型崩れやシミが落ち切らないなど失敗する可能性が高いので注意が必要です。
シミ抜きにあたって準備するものは、中性洗剤(洗濯用)・タオル・歯ブラシ。
デリケートな素材なので、シルク同様に中性洗剤を使用します。漂白剤は繊維を傷めるため使用できません。
シミ抜きの手順は次の通りです。
- タオルに洗剤を含ませて目立たない場所に当て、色移りしないかチェック
- タオルを敷き、そこに汚れが付いた面が下になるよう衣類を重ねる
- 歯ブラシに薄めた中性洗剤を付け、シミ部分を裏から叩いてタオルに汚れを移す
- シミが移らなくなるまで繰り返し、水ですすぐ
- タオルで水分を吸い取って陰干し
ウールはとても摩擦に弱いため、こすらないことが大切です。
また、すすぎの際には必ず水を使いましょう。40℃以上のお湯を使うと、ウールが縮んでしまいます。
一度縮んでしまったウールは専門業者でも戻せないため、失敗したくない場合はシミ抜きが得意なクリーニング店に相談しましょう。
シルクやウールといったデリケートな素材についたシミは、宅配クリーニングプレミアムが誇る熟練の職人「シミ抜きマイスター」にお任せください。
シミ抜きのプロが、お客様の大切な衣類についた汚れを長年培ってきた経験と高度な技術で丁寧に落とします。
シミ抜きマイスターのシミ抜きサービスは、こちらからご覧ください。
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「植物繊維」のシミ抜き方法!色落ちや型崩れには気を付けて
植物繊維は植物の茎や葉、靭皮(じんぴ)等から生成されます。植物から作られるため、熱・水・摩擦に強いのが特徴です。
ここでは、植物繊維の中でも特に広く使われている「コットン」「リネン」のシミ抜き方法を見ていきましょう。
コットン(綿)の衣類をシミ抜きする方法
コットンは綿花から製造される繊維で、肌触りが良く涼しいことから下着やタオル、浴衣などの素材として用いられています。水や熱に強いため洗濯しやすい一方で、縮みやすくシワになりやすい点には注意。
洗濯や漂白にも耐える丈夫さがあり、付着したシミも落としやすいため自宅でのシミ抜きに向いている素材です。
ただし、織り方の関係で「水洗い不可」の場合はあります。コットン100%の衣類でも、必ずシミ抜き前に洗濯表示は確認してください。
また、型崩れしやすいジャケット・帽子などのアイテムは、自宅でのシミ抜きを避けたほうが無難でしょう。
シミ抜きにあたって準備が必要なのは、中性洗剤(キッチン用)・タオル・洗面器。
シミ抜きの手順は次の通りです。
- タオルに洗剤を含ませて目立たない場所に当て、色移りしないかチェック
- タオルを敷き、シミがある部分を重ねるように置く
- キッチン用洗剤をシミ部分に垂らし、馴染ませる
- 洗面器にぬるま湯を張り、優しく解すようにもんで汚れを落とす
- シミがなくなるまで繰り返し、水ですすぐ
- 洗濯ネットに入れて全体を洗濯機洗いで仕上げ(手洗いでも可)
頑固な油溶性汚れのときは、手順2の後に「酸素系漂白剤をシミ部分に馴染ませ、ドライヤーで5秒ほど温風を当てる」という工程を入れるとさらにシミが落ちやすくなりますよ!
丈夫なイメージの強いコットンですが、織り方・染め方によっては漂白剤・ドライヤーの使用によって色落ちや縮みが起きる可能性もあります。洗濯表示をしっかり確認し、十分注意しながらシミ抜きしましょう。
リネン(麻)の衣類をシミ抜きする方法
リネンは、なめらかで冷感のある肌触りが特徴の繊維です。通気性の良さ、吸湿性・発散性に非常に優れているのが長所ですが、保湿性に乏しいうえシワになりやすく、摩擦により毛羽立ちやすいという短所も。
水洗いに強い素材なので、基本的に自宅でのシミ抜きが可能です。
ただし、製品によっては「水洗い不可」の場合もありますので、他の素材と同じく洗濯表示のチェックは忘れずに!
特にリネンジャケット・ドレスパンツ・和装小物など型崩れしてほしくないアイテムや、漂白剤で色落ちしやすい色味の濃いアイテムは、自宅でのシミ抜きを避けたほうがいいでしょう。
リネンのシミ抜きで準備するものは、中性洗剤(キッチン用+洗濯用)・綿棒・タオル。
シミ抜きの手順は次の通りです。
- タオルに洗剤を含ませて目立たない場所に当て、色移りしないかチェック
- タオルを敷き、シミのついた部分を重ねるように置く
- キッチン用洗剤をシミ部分に垂らす
- 綿棒でシミ部分を優しく叩く
- 汚れが落ちるまで繰り返し、水ですすぐ
- 洗濯ネットに入れて全体を洗濯機洗いで仕上げ(手洗いでも可)
油溶性汚れのときは、手順2の次に「酸素系漂白剤をなじませて綿棒で叩く」という工程を入れると良いでしょう。
リネンは自宅でもシミ抜きできますが、洗い込むとクタっとした質感になってしまいます。パリッとしたフォーマル感を長持ちさせたいなら、プロのクリーニング店に依頼するのが最適です。
宅配クリーニングプレミアムは、長年培ってきた高度な技術であらゆるシミを落としてきた実績があります。シミ抜きに絶対の自信を持つプレミアムのクリーニングはこちらからご注文下さい。
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「化学繊維」のシミ抜き方法!実はシミ抜きできない素材も!?
最後に、化学繊維の中でも広く生地として使われている「ポリエステル」「ナイロン」「レーヨン」のシミ抜き方法をご紹介します。
ポリエステルの衣類をシミ抜きする方法
ポリエステルは軽くて丈夫、乾きやすくシワになりにくいうえ、型崩れしにくいという長所がある素材。
一方で熱には弱く、静電気が起きやすいという短所もあります。
水洗いに対応しており型崩れしにくいため、自宅でのシミ抜きに向いています。
ただしポリエステル以外を混紡した繊維を使っている場合・刺繍がある場合など、水洗いできないケースもあるため事前に洗濯表示は確認しましょう。
シミ抜きに当たって準備するものは、中性洗剤(キッチン用・洗濯用)・酸素系漂白剤・タオル・歯ブラシ。
シミ抜きの手順は次の通りです。
- シミがある部分の裏側にタオルをあてる
- 汚れにキッチン用洗剤を垂らして歯ブラシで軽く叩く
- 歯ブラシに水を含ませてさらに叩き、汚れを浮かせる
- 汚れが浮かない場合は酸素系漂白剤を垂らし、さらに歯ブラシで叩く
- 汚れが落ちるまで繰り返し、水ですすぐ
- 洗濯ネットに入れて全体を洗濯機洗いして仕上げ
ナイロンの衣類をシミ抜きする方法
ナイロンは摩擦・折り曲げに強く、シワになりにくいうえ薬品やカビ、害虫にも強いです。
ただし吸湿性は少なく、日光・熱・酸に弱いという性質があるため、シミ抜きを行う際は洗剤選びや方法に少し注意が必要です。
準備するものは、靴用ブラシ・歯ブラシ・中性洗剤(洗濯用)・洗面器。
シミ抜きの手順は次の通りです。
- 靴用ブラシで軽く叩いて汚れを落とす
- タオルを敷き、汚れが付いた部分の裏側にタオルがあたるように重ねる
- 汚れに中性洗剤を垂らし、歯ブラシで軽く叩く
- 洗面器に水と中性洗剤を入れ、衣類全体を浸けて軽く押し洗い
- 汚れが落ちるまで繰り返し、水ですすぐ
- タオルで軽く叩き、水気を取って日陰で陰干し
ナイロンは熱に弱いため、高温のお湯やアイロンは使えません。
また、縮んでしまう可能性が高いため脱水機の使用や手で絞ることも避けましょう。
レーヨンの衣類はシミ抜きしないほうがいい
レーヨンは、木材パルプを一度溶かして繊維素(セルロース)を取り出して製造する再生繊維の一種。
吸湿性・吸水性が良く着心地が良い一方で、非常に繊細なため取り扱いが難しい素材です。
摩擦に弱いうえ水に濡れると急速に縮み、一度縮むと元には戻せません。
基本的に、ご自宅でのシミ抜きは控えるのがおすすめです。
レーヨンはプロでもシミ抜きに失敗することがあるため、クリーニングに出す際は高いシミ抜き技術を持った業者を慎重に選びましょう。
デリケートな化学繊維についた頑固な汚れは、プレミアム品質なシミ抜きサービスを提供する宅配クリーニングプレミアムにご相談下さい。
高い技術を持つシミ抜きマイスターが1枚1枚シミと向き合い、丁寧にシミ抜きいたします。
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デリケート素材のシミ抜き方法は難しい!自信がないときは迷わずクリーニング店へ
本記事では繊維ごとにシミ抜き方法をご紹介しましたが、シミ抜きできる自信がないとき・汚れを落とし切れなかったときは、迷わず専門のクリーニング店に依頼しましょう。
汚れが付いたまま放置するとシミが定着してしまうほか、虫食い・黄ばみなど衣類トラブルの原因になるため「なるべく早く」がポイントです!
クリーニング店を選ぶ方法は?シミ抜きには専門知識と設備が必要!
一見単純そうに見えるかもしれませんが、実のところシミ抜きはとても難しい作業。
クリーニング作業とシミ抜き作業は全く別物で、シミ抜きに対応できないクリーニング店も非常に多いです。
オプションとしてシミ抜きサービスを提供している場合でも、その技術のレベルはお店によってマチマチ。
本格的なシミ抜きをするには、繊維だけでなく汚れを見分ける経験や知識、洗剤・漂白剤の性質についても熟知していなければなりません。
そのため、シミ抜きを依頼するクリーニング店は慎重に選ぶ必要があります。
シミ抜きを依頼する場合、専門的なシミ抜きサービスを提供していて、実績が豊富で信頼できるクリーニング店を選びましょう。
宅配クリーニング「プレミアム」が提供する最高品質のシミ抜きサービス
シミ抜きサービスに特化したクリーニング店、宅配クリーニングプレミアムは創業昭和50年から蓄積されるノウハウに支えられた最高品質のシミ抜きサービスを提供する老舗クリーニング店です。
ご家庭では洗えない繊細な衣類のシミや頑張っても落ちない頑固な汚れは、あらゆるシミに対峙してきた実績を持つシミ抜きのプロ「シミ抜きマイスター」にお任せください。
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3cm以上の大きなシミは有料オプション(~2000円)ですが、シミ抜きに成功した場合にのみ料金が発生する「成功報酬制」を採用しております。
それも、当店のシミ抜き技術に絶対の自信があるからこそです。