制服のある学校では、夏服から冬服へ・冬服から夏服へ衣替えの時期が決められています。
衣替え自体は少し面倒ですが、去年の制服を出したら早くも丈が合わなくなっていたりと、お子さまの成長を感じて嬉しくなる時期でもありますよね。
そんな学校の衣替えでは、移行する時期以外にもいくつか確認しておくべきポイントがあり、中でも特に重要なのが、制服のお手入れ方法です。
汚れが付いたまま放置すると繊維が劣化してしまうので、長持ちさせるためには学校の衣替え後に丁寧なお手入れが必須。そして、制服は意外に繊細で、間違った洗い方をすると台無しになって着られなくなることもあるのです。
学校の制服は1セット3~5万円とかなり高価なうえ、背丈もどんどん伸びる時期なので何着も予備を購入するわけにもいきません。
そこで本記事では、学校での衣替えの流れや確認すべきポイント、正しい制服のお手入れ方法についてご紹介いたします。
学校の衣替えは6月と10月!衣替えの流れと確認すべき3つのポイント
初めに、失敗しない学校の衣替えの流れ、チェックするべきポイントについて見ていきましょう。
小学校、中学校、高校と兄弟姉妹の年齢が離れている場合も学校のルールをまずチェックです。
1.通っている学校の衣替え・制服着用ルールを確認
衣替え時には計画的に洗濯・クリーニングといった準備が必要なので、まずはお子さまが通っている学校で衣替えや制服につきどんなルールを設けているか把握しておく必要があります。
具体的には、次の3点をチェックしましょう。
- 衣替えの時期
- 移行期間の有無・長さ
- 制服のタイプ
学校の衣替えは、夏服への衣替えは6月1日、冬服への衣替えは10月1日と1年2回が基本で、中学・高校ともに時期にそれほど差はありません。ただ、北海道や沖縄など地域によっては1か月程度の差があります。
そして、夏服・冬服どちらを着用してもいい「移行期間」を1~2週間ほど設けている学校が大半です。移行期間の時期は夏服へ衣替えする前の1ヶ月(5月初旬〜中旬)・冬服へ衣替えする前の1ヶ月弱(9月中旬〜下旬)が目安。
制服のタイプによっても衣替えの方法は変わります。
男子の制服は「学生服」「ブレザー」、女子は「セーラー服」「ブレザー」「ワンピース」といった種類が一般的です。
ブレザー形式の制服を採用している学校の多くでは、衣替えの移行期間中の制服として、ブレザーなしでシャツ・ブラウスにニットベストを着用する「中間服」があります。
お子さまが2人以上いて学校が違う場合は、ルールが微妙に違う場合もあるので注意しましょう。
詳細は校則をチェックするか学校へ問い合わせ、または保護者に届くお知らせを確認するのが確実です。
2.衣替え前に次シーズンで着る制服を準備する
衣替えの時期や移行期間、制服タイプについて把握したら、衣替えが始まる前に次のシーズンに着る制服を準備しておきましょう。
タンスやクローゼットに収納しておいた制服を取り出し、生地や繊維の状態をチェックします。
制服にはウールなど動物性繊維が使われていることも多く、保管状態が悪いと虫食い等の衣類トラブルが起きることもしばしば。
制服が擦り切れている、ボタンが外れている、ほつれがある等の場合には修繕が必要です。万が一着られないほど劣化しているときは、新しく購入しなければなりません。
そういった可能性も考えて、次のシーズンに着る制服は早めに準備しておきましょう。
制服の状態が問題なければ、ブラッシングしてホコリを落として取り出しやすい場所に収納し、来たる衣替えに備えます。
このように早めの準備が大切なのは、気温の変化に対応するためだけではありません。
思春期のお子さまは繊細で、クラスの大半が衣替えを済ませているのに自分が衣替えしていない場合に疎外感や羞恥心を感じることもあります。
お子さまがクラスで一人浮いてしまうことが無いよう、いつでも制服を衣替えできるように準備してあげる気遣いも大切でしょう。
3.衣替え後は制服の汚れを徹底的に落とす
無事に衣替えが完了した後は、前シーズンにお子さまが来ていた制服の汚れを徹底的に綺麗にする作業が必要です。衣替え後にしっかり汚れを落としておかなければ劣化が早くなり、高価な制服を再購入することにもなりかねません。
そもそも、暗い色の生地で作られることが多いため気づきにくいですが、お子さまが毎日のように着用していた制服は見た目よりずっと汚れています。
例えば思春期には黄体形成ホルモンや卵胞刺激ホルモンなどの性ホルモンが分泌されるため、ニオイの原因になる有機質を多く含んだ汗が制服に染み付いています。
また、お昼休みに遊んだり、帰りに寄り道をしたり、授業の関係で野外活動をする機会も多く、活発に動き回る過程で泥やペン、食べ物など様々なシミが付きやすいのです。
それでいて、同じ服を1日10時間近く、ほぼ毎日のように着続けていることを考えると、どれだけ汚れているかは想像に難くないですよね?
そういった汚れを放置すると雑菌が繁殖して臭いが生地に染み付いたり、繊維がダメージを受けて劣化の原因になります。
冬服は染み込んだ汚れをしっかり落とし、夏服は特に襟元の汗シミ等を徹底的に綺麗にすること。
制服を長持ちさせるには、そういった衣替え後のお手入れが必須です。
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関連記事:「制服の衣替えはいつまでに?保管時の失敗を防ぐ方法もご紹介!」
学校の衣替え後のお手入れ方法!制服によっては自宅洗濯も◎
学校の衣替え後は制服のお手入れが大切です。制服は意外に繊細ですから、そのまま洗濯機に入れたり、ゴシゴシこすって洗うのはNGです。
ではどうすれば良いのか?制服をお手入れする2つの方法について見ていきましょう。
方法1)クリーニングに出す
まず制服をお手入れする方法として、クリーニングを利用する方法があります。
多少お金はかかりますが失敗が少なく安全で、確実に汚れを落とすことができる方法です。
具体的なクリーニングの料金相場は次の通り。
- ジャケット・学生服:約900~1100円
- ズボン:約700~1000円
- スカート:約900~1300円
- シャツ・ブラウス:約200~400円
- ネクタイ・スカーフなど小物:約400~700円
1回のクリーニング利用につき、男女共に上下セットで1500円程度かかります。
クリーニング点によっては、シミ抜きや毛玉取り、ボタン付けといったサービスが有料オプションとしてある場合もありますので、おまかせしてしまうと手間が有りません。
方法2)自宅で洗濯する方法も
制服によっては、ご自宅で洗濯することもできます。
まず制服についている洗濯表示タグをチェックして「洗濯機洗い可」「手洗い可」のマークがあるか確認しましょう。どちらかのマークがあれば、洗濯機もしくは手洗いでの洗濯が可能です。
関連記事:「クリーニングが必要?お気に入りの衣類は洗う前に洗濯表示マークを確認!間違えると服が台無しに!?」
洗う前に、まず準備が必要です。
シミがある場合は、先にシミ抜きをしましょう。自転車の錆び汚れや油、インク、食べこぼし、襟元や袖口の汗シミなど、それぞれ汚れの種類が全く違うため、シミの種類によってシミ抜きの方法が全く違うため注意してください。
また、ほつれがある場合は、洗濯によって悪化しないよう洗う前に補修が必要です。
それから洗濯機を使う場合は、外せるボタンや校章などをなるべくすべて外し、大きめのネットと中性洗剤を準備します。
そして、「ドライコース」や「手洗いコース」といった弱い水流で洗うコースを選択してください。縮みの原因になるのでタンブラー乾燥は厳禁です。
また糸くずや色移りの原因になるので、他の衣類とまとめ洗いも避けてください。
手洗いする場合は、同じく中性洗剤を使って30℃以下のぬるま湯で洗います。強く揉んだり擦ったりせず、押して洗うことを意識しましょう。
洗い終わったらアイロンを当て、型崩れしないよう厚手で長めのハンガーを使って干してください。直射日光は、生地が傷んだり色あせや黄ばみの原因になるため、風通しの良い日陰で干す必要があります。
乾いたのち、ボタンや校章を戻して完了です。
関連記事:「衣服を痛める前に!落ちないシミは宅配クリーニングプレミアムの「染み抜きマイスター」におまかせください」
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学校の制服は「自宅で洗濯」で節約できる?衣替えの失敗例も・・
制服のクリーニング代はそこまで高額ではありませんが、毎年少なくとも2回、中学から高校卒業までの6年間利用すると考えると2万円弱もかかってしまいます。
節約のため、なるべくご自宅での洗濯を考えている方も多いでしょう。
しかし制服をご自宅で洗濯することが、本当に節約になるのでしょうか?
もちろん、かかる費用を比べるとクリーニングの方が高額になります。
自宅で洗濯する場合にかかるのは、少しの水道代・電気代や洗剤の費用だけです。
ただ、自宅で制服の洗濯をするのはとても大変。
ボタンや校章をすべて外し、念入りにシミ抜きし、ほつれを直し・・と、一度の洗濯に半日近くかかってしまう場合もあります。
1500円の節約のために多くの時間も使うのであれば、他にもっと有意義なことができそうですよね。
これだけ労力をかけても、手洗いやドライコース洗濯では汚れを落とし切ることは難しいという問題もあります。
また、節約しようとしてご自宅で洗濯した結果、失敗してしまうリスクも見過ごせません。ご自宅での洗濯では常に型崩れするリスクがありますし、ドライコースや手洗いコースであっても洗濯機を使うとシワ・よれが残る可能性もあります。
実際、ご自宅で洗濯したことで失敗してしまった例もあります。
- 「洗濯可と書いてあったから自宅で洗ったのに、型崩れしてしまった!」
- 「自宅で制服のシミ抜きを使用として大失敗、3万円の制服を新しく購入することに。。」
1500円の節約のつもりで、新しく制服を買う羽目になってしまうのは全く経済的ではありません。やはり緊急時以外は、ご自宅で制服を洗濯するのはやめた方が良さそうです。
高価な制服を台無しにするリスクを増やすくらいなら、プロのクリーニング店にお願いしましょう。
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衣替え後は「保管サービス」利用で制服を長持ち
制服は衣替え後、次のシーズンが来るまでは一切着用しませんよね。
使わない衣類をご自宅のクローゼットにしまっておくのは、スペースがもったいないと感じませんか?
それに、ご自宅での保管は虫食いやカビ等の衣類トラブルが起きやすいという危険もあります。
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中高生は活発に動くお年頃。ボタンが取れたり、袖口がほつれたり、というのは日常茶飯事ですよね。
ですが親御さんの身になってみれば、定期的に制服を修繕するのは手間がかかるもの。
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授業がある期間はとても長いので、衣替え前のシーズン中にもクリーニングが必要になることもありますよね。
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